兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「お前……何言ってんだよ……」



兄として余裕がある返事をしたかったが、妹からの告白に、俺は動揺を隠せなかった。



「私は、要が好きなの……
涼子さんとそんなことしないで」



「お前は……俺の妹だぞ」



「だけど、私は要のこと、もうお兄ちゃんだと思えない……

ちゃんと、私を見て……」



俺は、泣きじゃくる妹にどうしていいのかわからなかった。



「涼子さんにしてたこと、私にもして……」
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