兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
受験生のお兄ちゃんは、ほとんど自分の部屋から出てこなくなった。



昼間は学校や図書館でずっと勉強していて、夕食すら外でとってくることが増えた。



それでも、今年のクリスマスは家でパーティーしようと言ってくれていた。



クリスマスイブは、一緒にご飯を食べてくれるんじゃないか……



私はそう期待して、お兄ちゃんの帰りを待っていた。
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