兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「あいつは、俺の妹だろ……」



「だけど、本当は血がつながってないんでしょ?

保育園の頃、よく要の家に遊びに行ってたけど……
突然、美衣ちゃんって妹がいてビックリした」



涼子も、突然美衣がやって来たことを覚えていた。



俺は、下を向いてつぶやいた。



「血がつながってなくても、兄妹は兄妹だろ」



「そこまで気にしなくてもいいんじゃない?

もともと赤の他人な訳だし……
普通に、結婚だってできるじゃん」
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