兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「美衣もほしいの?」



「そんなんじゃないよ……」



「見るだけタダじゃん。
入ろうぜ」



私はお兄ちゃんに押されて、ジュエリーのお店に入った。



ショーケースには、綺麗なペアのネックレスやリングが並べてある。



こんなお店に、兄妹で入るなんて場違いだ。



周りを見ると、手をつないだり、腕を組んだりしている幸せそうなカップルばかりだった。
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