兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
俺は、勢いよく湯船につかった。



あいつ、俺がいなくなるの待ってただろ。



夕飯一緒に食べてる時には何も言わなかったくせに、俺が風呂に入ってる隙に母親に相談しようとした。



あいつが、男から告白されるとは……



あいつは、まだ子どもだと思っていた。



ずっと、子どものままでいてほしかった。
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