兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》
「ずっと側にいてほしい」



誠也は、私の頬にそっと触れた。



「美衣、好きだよ……」



誠也は、遠慮がちに唇を重ねた。



お兄ちゃんの強引なキスとは違う。



軽く唇に触れただけの優しいキスだった。



「おい、何やってんだよ……」



目を開けると、玄関の前にお兄ちゃんが立っていた。
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