私と大っ嫌いなサッカー部
[ 電車の中 ]

ーガタンゴトン―

いつもみたいに心愛と一緒に電車で帰っていた。
でも今日は、部活をやってから電車に乗ったから
いつもとは違う時間帯の電車だった。
そのため、もちろん乗ってる人も見たことない人ばっかり。

混んでたため心愛と端っこで立っていると、
隣で馬鹿騒ぎしている連中がいた!
これは、みるからにサッカー部だ...。

ホント苦手...。
心愛に助けを求め用としたのに
心愛は隣にいなかった。

え!?

周りを見渡せば、
心愛はサッカー部の連中の輪の中にいた、、!

「 Raiのアカウント交換しよ~よ~! 」
「 おぅ!しよーぜ!! 」

入部して早々、こんな会話をしていた。

※Raiとはメッセンジャーアプリのことで簡単に会話ができるアプリ。

『 ちょっとー!!心愛~!
勝手に移動しないでよー。 』
私はムッと、ほっぺを膨らませた。

「 ごめんて~ 」
舌を出して、てへっと謝った。


「 ああああああ!
お前って、長島うみだろ!?
Rai交換してやってもいいけど? するか? 」

うみの真横で大声を出した人がいた。
ああ~びっくりした、

え、この人って隣のクラスの人気者の
天内ルカじゃん!!
なんで私の名前知ってるのよ~。

『 全然いいけど~!!
なんで、私の名前知ってるの? 』

「 なんか知ってたわ~!
そんなんどうでもいいから、さっさとQR開け!!」

『 なんかって何よ!!
初対面なのに感じ悪いよ!天内ルカ! 』

「 ったく、いちいちうっせーなー 」

ちょっと、なによ。
初対面なのに感じ悪すぎでしょ!この人!!

隣で、さっさと開けとイライラし始めたルカ。

あまりにもうるさいからQRコードを開いて
携帯を差しだした。

「 おっ!?意外と素直じゃん?? 」

『 ちょっ、、急に何よ!?!! 』

ルカが急に耳元で囁いてきた。

「 おい!顔真っ赤だぞー! 」

『 え!?!ほんとに!??!! 』

「 うっそ~ 」

ムカついて
もうううう!!と私はほっぺを膨らませた。

ルカの頬が赤く染ってるような気がした。


_______この時から私たちの恋の歯車は
動き始めていたのかもしれない_________
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