にじいろしぐれ
それから私は親戚の家を転々としていた。

「もう少し愛想良く出来ないの?」

「おかあさんお化けがいるよ!」

「ほんとに疫病神ね。」

「あなたといるとこっちまで不幸になるわ」

私を引き取ってくれた人達は口を揃えて言った

そう言われても仕方がないかもしれない。

その家に居座って必要なものだけとって行く

ほんとに疫病神みたいだ...

もう何も感じない。色もわからない。

心にぽっかり穴が空いたみたいだ。

私には感情というものが無くなっていた。


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