雪と月と太陽
太陽side.

2018/12/25

「はぁ…今日で美月と会えるのも最後か…。」

昨日書いた手紙を持ち、思い足取りで、彼女がいる病室に行く。

ガラッ

「お、大親友のようた君じゃないですか!」
「おう笑。美月、体大丈夫か?」
「うん、大丈夫」

病室のベッドに引けをとらないほどの白い肌に綺麗な黒髪。
まだ幼さは残るが整った顔で、綺麗なロングの黒髪をなびかせながら、少し高い声で俺の偽りの名前を呼ぶ彼女の名前は、美月。
理由があり、彼女は一年ちょっと、この病院で入院している。

「ようた、私3月頃に退院できるって!」
「そっか、退院できるのか!」
「うん!退院したらようたと一緒に遊びたい!」
「おう。俺が暇だったらな笑」
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