青藍─Seiran─




「何で笑ってんの」

「いやぁ、驛ちゃんの車に乗るんだなって」

「それでその表情?」

「だって、嬉しいじゃん?」

 今まで人と関わらない分、人を観察することもなく感情には疎い方だが、イブの日に驛さんにやたらと絡んでいた鎌堂は、もしかすると驛さんのことを特別に思っているのかもしれない。

「軽だから狭くて、ごめんね」



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