青藍─Seiran─





 サラリと言われたがこれは立派な告白で、しかし俺が返事をすることはなく、タイミング良く頼んだホットサンドとクリームソーダが運ばれてきた。

「一君、クリームソーダって、子供みたい」

「メニュー見たら、このお店はグリーンじゃなくてブルーのソーダだったから、気になってさ」

「美味しそう。後で一口ちょうだいね」

 鮎原さんのこと苦手だ、と思い込んでいたが、案外二人きりだとわちゃわちゃ騒がない姿を見て、思っているよりは過ごしやすかった。驛さんの友達だもんな、そりゃ悪い人じゃないか。




< 209 / 468 >

この作品をシェア

pagetop