青藍─Seiran─




「驛さん、今帰りなんだ」

 会話できる距離だったため、声をかけてきた一君を見て、じわじわお店に近寄る。

「一君は今日何時までなの?」

「俺は閉店までかな」

「まだ三時間あるね」

「驛さんと一緒に帰りたかったな」

 一君って、軽くこういうこと言うキャラじゃなかったよね……前に比べたら、心を許してもらえてるのは分かる。

 それなのに避けてる自分って……最悪かも……。



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