青藍─Seiran─




【一君に、今日会って話がしたいです】

【俺がそっち行こうか?】

【いい、私が来るから。ただ、一君は待っててほしい】

 それだけ送ると、私は車のエンジンをかけ、夕暮れ北に向かって車を走らせた。

 今まで恋愛をしてきても自分から気持ちを伝えるのは初めてで、ビビりの私は上手く伝えられるだろうか。

 いや、上手い下手なんかじゃない。自分の思っていることを、きちんと伝えよう。ちゃんと言葉にしよう。

 ──私は一君と、一緒に人生を歩みたい。




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