青藍─Seiran─
それなのに俺は、両親との約束を簡単に破って、力をフルに使ってはよく相手の頭の中に入り込み、イカした超能力者を気取り、その結果園内で怖がられる存在を確立してしまったのだ。
いじめに合ったわけではないのに、怖い怖い、と避けられるのは辛く、この時俺は初めて自分が気持ちの悪い力を持ってしまったことにようやく気が付いたのだった。
友達はおらず、誰も自分と触れ合ってくれない。先生でさえ、俺に触れぬよう接しているのは、幼ながらに感付くもので……。