青藍─Seiran─





「今日一緒に泊まるってなって、俺だってそのつもりで来たのに、こんなに恥ずかしいとは思わなかった」

 でも、謝りながら照れる一君もまた可愛くて、私が笑顔でいると、一君がギュッと手を握ってきた。

「血……落ち着いたみたい。もう一回、驛さんに触れたい」

 言われて私が手を広げると、ぎゅうっと力強く抱きしめられて、さっきとは違うキスをされて、目を閉じる。



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