青藍─Seiran─
翌朝早くに目が覚めた私達は、もう一度温泉に入りに行って、ゆっくり朝食を食べた終わった後、旅館を出た。
片手に旅行鞄を持ち、もう片手では私の手を握る一君は今日はもう笑顔で、今照れている様子はない。昨日の一君は可愛くて、カッコ良くて、すごかったな……。
一歩前進した私達は、いつかお互いの両親に会えたらいいねと話しており、それがまた嬉しい。あんなに遠かった一君が、今はこんなにも近くにいる。
縁あって付き合うことになったのだから、この関係を大事にしていきたいな……私も一君のことを、とことん好きになりそうだ……。