青藍─Seiran─
そうして間もなく運ばれてきた熱々のうどんに、私のお腹の音は再び鳴りそうになったため、グッと我慢する。
「良かったらお使い下さい」
カレーの汁が飛ばぬよう渡された紙ナプキン、首の後ろで結ぼうとしていると、隣に座っていた一君が立ち上がって後ろに来ると、私の指から紙ナプキンの紐を取った。
「あっ、一君、ありがとう」
「どういたしまして」
首元で紐を結ばれる感覚を感じながら、湯気の立つカレーうどんを見つめる。