青藍─Seiran─
第三章 『口実、告白、友達』
~一大地~
一月中旬が過ぎた頃、また前触れなく電話をかけてきたのは鮎原さんで、どこかへ出かけようとお誘いを受けた。
「二人で?」
『そう、二人で』
夜、仕事も終わりお風呂上りでの電話で、ボスッとベッドに腰かける。何で、俺に電話?
「二人でって……どこに行くの?」
『どこってそれは今から話し合ってさ』