青藍─Seiran─
そうして二人と立ち話をして数分後、自動ドアの中からバタバタ走ってくるような音が聞こえて目をやると、顔を赤くした驛さんが現れた。
「皆、遅くなってごめん」
「仁菜、仕事お疲れ様。遅くなんてないから大丈夫」
「早く行こうぜ。驛ちゃんの車に乗るの、楽しみ」
息を整えながら、驛さんと鮎原さんの後ろを歩き、何気なく鎌堂の方を見ると、思いっきりニヤけており、ツッこまずにはいられない。
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