神に一番近い男Ⅱ

場面が変わり高級レストランに二人がいる。
たかし　「たまにはいいでしょ」
ゆうこ　「こんな高級な店入ったことないわ。うれしい。そういえば、ぜんぜんいい人と出会わないですよ。」
たかし　「そんなことないよ。」とにっこり自分をさす。
ゆうこ　「え」と驚く。
ゆうこ　「冗談ばっかり。」
たかし　「本当だよ。おれは天才占い師だよ。」
ゆうこ　「本当」と笑う。レストランが移り二人が店からでてくる。二人は歩きながら
ゆうこ　「今日はとてもたのしかったわ。ありがとう。」
たかし　「またいつでも、店に遊びにきてよ。」
ゆうこ　「それじゃここで、おやすみなさい。」
たかし　「おやすみ。」
場面が変わり、ワンボックスの車をあきらが運転している。
あきら　「確かこのへんのレストランだけど。」
たかし　「ちゃんと道調べとけよ。」
あきら　「あーありました。あのビルの一階です。」
たかし　「それじゃ、３０分で帰ってくるからまっててよ。」
あきら　「えー待ってるんですか。」たかしがにっこりうなずく。
たかしがレストランに入り二人を探す。そして、さちこと体格のいい彼が座っているのに気ずく。
たかし　「こんばんは。さちこさんの知り合いの神代たかしです。よろしく。」
彼　「誰だこの人は。」と立ち上がる。
さちこ　「ちょっと相談にのってもらおうと思って。」
たかし　「まーいいから座って。」とたかしも座る。
彼　「相談することなんて何も無い。」
たかし　「あんたこのままいったら店のオープンどころか、あんたも死ぬ事になるぜ。」
彼　「何だと」と机を叩き立ち上がる。
たかし　「こないだの１００万どうした。」
彼　「ちゃんとあるさ。」とどもる。
たかし　「うそをつけ、俺は知っている。」
すると、彼はテーブルにある紙袋に入った２００万を持って逃げ出す。
たかし　「まてー」と彼を追いかける。道路に出て、あきらの乗っている車の横をはしっていく。あきらも異変に気ずきタバコを消し外に出る。
たかし　「あきら、そいつを追え。」