神に一番近い男Ⅱ

たかし　「そこは、任せて下さい。」
加藤　「よろしくお願いします。いかほどお支払いすれば。」
たかし　「お気持ちで。」
加藤　「はっきり言ってもらった方が。」
たかしが指を三つ立てる。
加藤　「300万ですか。」
たかし　「3000」と微笑む。
たかし　「ここへ振り込んどいて。」とメモを渡す。
加藤　「わかりました。」
たかし　「今度の日曜日お伺いします。」
加藤　「よろしくお願いします。」と店を出て行く。あきらがたかしの所に行き。
あきら　「久々に儲かりましたね。」
たかし　「そんなのどうでもいい。それより、バイク手入れしといて。」
あきら　「えー今からですか。」
たかし　「うん。」とうなずく。
場面が変わり、一台のハーレーⅤＲ1000が道を走っている。そのハーレーがある豪邸に着き、豪邸の門をくぐり家の前でバイクを止める。ヘルメットを取るとたかしであった。
たかしが玄関でチャイムを押す。
「はい」とお手伝いさんが出てくる。
たかし　「こんにちは神代たかしです。」
お手伝い　「はい、だんな様から聞いております。こちらへどうぞ。」
家の中の玄関は広く、高価な置物や絵が飾ってあり、長いローカが見える。
たかし　「それにしても、凄いいえだな。」とキョロキョロ周りを見ながら着いて行く。
お手伝い　「どうぞこちらです。」とリビングに案内される。リビングの中では父とのぼるが、豪華な大きなテーブルで食事をしている。そこへたかしが入ってくる。
たかし　「こんにちわ。今日からここの養子になる、加藤たかしです。よろしく。」とのぼるの横に座る。
のぼる　「なんだと。」と立ち上がる。
父　「私がお願いした。だから、今日の昼一緒に食事を頼んだんだ。」
のぼる　「ふざけるな。」と父をにらみ机を叩き出て行く。
たかし　「ここからは、任して下さい。」とのぼるを追う。