俺様御曹司は期間限定妻を甘やかす~お前は誰にも譲らない~
4.「お前以外の妻はいらない」
翌週も次の週も普段と変わらない日々を過ごしていた。
連絡先を交換したとはいえ、副社長からはなんの音沙汰もなく、やはりあれはただの気まぐれだったんだろうと思い始めていた。
「確か今週末よね、結婚式」
いつものように雛乃と過ごす昼休み。
今日は会社のすぐ近くにある、パン屋さんのサンドイッチを買ってきて社内のカフェテリアで食べている。
当社には十五階に社員食堂と十六階に軽食を提供するカフェテリアがある。
「うん」
親友には突拍子もないプロポーズとデパートでの一件を数日前にすべて話していた。
あまりに突然の話の流れに面食らいながらも、なぜか面白そうに私の話を聞いてくれた。
『へえ、確かに二度あることは三度あるっていうし。まさに運命ね。しかもお姫様抱っこだなんて、是非とも見たかったわ』
『……見なくていいわよ』
『どうやら王子様、本気でお姫様を口説きにかかってきたのね』
なぜか楽しそうに茶化す親友を睨みつけたのは言うまでもない。
連絡先を交換したとはいえ、副社長からはなんの音沙汰もなく、やはりあれはただの気まぐれだったんだろうと思い始めていた。
「確か今週末よね、結婚式」
いつものように雛乃と過ごす昼休み。
今日は会社のすぐ近くにある、パン屋さんのサンドイッチを買ってきて社内のカフェテリアで食べている。
当社には十五階に社員食堂と十六階に軽食を提供するカフェテリアがある。
「うん」
親友には突拍子もないプロポーズとデパートでの一件を数日前にすべて話していた。
あまりに突然の話の流れに面食らいながらも、なぜか面白そうに私の話を聞いてくれた。
『へえ、確かに二度あることは三度あるっていうし。まさに運命ね。しかもお姫様抱っこだなんて、是非とも見たかったわ』
『……見なくていいわよ』
『どうやら王子様、本気でお姫様を口説きにかかってきたのね』
なぜか楽しそうに茶化す親友を睨みつけたのは言うまでもない。