一匹狼と野良猫。
「夜更かしは美容の大敵だって覚えといて。
さ、部屋行くよ」
そう言って彼に背中を押されて部屋に戻る。
「んじゃ、おやすみ」
「お......おやすみ、なさい」
彼は最後に頭を撫で、パタンと扉が閉まる。
ベッドに入り、クマをぎゅーっと抱き締める。
.........何故だろうか。
滉牙さんの笑顔を見ると落ち着く。
ゆっくりと瞼がフタをする。
今日は眠れそう。
少しずつ夢心地になるのを感じた。