一匹狼と野良猫。


「あの、」

「ん?」



笑顔でこちらを見る滉牙さん。



「変な事、言ってもいいですか」

「......?うん」

「私も、そっち行って、いいですか」

「..........え?隣り?」



少し驚いた顔をした彼は頭を掻きながら

自分の隣りをポンポンと叩く。

ゆっくり近づいて隣りに腰掛ける。

心はとてもあたたかい。

けれど、ざわつく様なソワソワする様な感じ。

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