一匹狼と野良猫。
「あ......いえ、何も」
「どっか具合い悪い?
全然食べてないけれど......
あ!!トマト苦手だった!!?
苦手な子おおいもんね!??」
「あ.....いえ、そういう訳では」
「もしかして熱!!?
ゆいちゃんちょっとおいで!!!」
そう言って彼女は私の頬を両手に添えて
互いの額をゴチンッ!と勢いよくくっつけた。
「..............。」
「..............。」
真剣な眼差しでこちらを見つめる彼女に
こちらもジッと見つめる。