一匹狼と野良猫。
学校の時間が唯一落ち着ける場所。
友達はいなかった。
それでも良かった。
図書室の本棚と壁の隙間が自分の定位置。
たまに本を読み、疲れたら窓から見る景色を
浸すらボーッと見つめた。
授業も嫌いではなかった。
むしろ、知らないことを沢山知れて
凄く楽しかった。
みんなが使うピンクや黄色、青や緑などの
鮮やかな筆記用具は無かった。
押し入れにあった使い古したモノを
かき集めた筆記用具とはいえない代物。