一匹狼と野良猫。
そっとソファーに腰掛ける。
「姉貴、仕事で出ててさ今いないんだよ」
テーブルに置かれた書類をまとめながら彼は言う。
.......そっか、玲花さんお仕事か。
「ふは、そんなしょぼくれなくても
すぐ帰ってくるって。」
彼は優しく微笑み、大丈夫。と言ってくれる。
書類を片付け終わると、彼はベッドに腰を下ろした。
「タバコ吸ってもいい?」
コクっと頷くと手元に置かれた
タバコとライターを持ちベランダの戸を開けて
ライターでタバコに火をつけ
外へ向かってフゥーっと息を吐く。