一匹狼と野良猫。


その瞬間、今度は父親の顔がふと頭をよぎり

身体がビクッと竦む。

怖くなって滉牙さんに飛びついていた。



「うぉ!?」



突然飛びついた私に、タバコの灰がかからぬ様に

タバコを持った逆の手で支えてくれた。



「.......ごめんなさい、

しばらく、こうさせて.....下さい。」

「ん、よしよし。」



滉牙さんは頭を撫でてくれ、まだ吸いたての

タバコの火を消して両手で抱き締めてくれる。


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