一匹狼と野良猫。


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雨に打たれてどれほど経っただろうか。



昔、真冬の日に1日中ベランダに

出されていた事を思い出す。



三角座りで腕に顎を乗せながら

ネオン街を歩く人達の足元をボーッと見つめる。



.........あ、革靴だ。

男の人も履くんだ。



なんて呑気な自分。



夜中にも関わらず絶えず人通りの多い街だな。



........あれ、あの革靴の人、

さっきも通らなかったっけ。

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