一匹狼と野良猫。


「じゃあ、食材買いに行かないとね。」



そう言って彼に頭をわしゃわしゃとされ、

立ち上がって車のキーを持つ。



「買い物行こうか」



そう言って微笑む滉牙さんの後について行く。



慣れてきた車内も、2人きりとなると

身体が硬直してしまう。

車に流れる音楽だけがゆったりと響く。




ふと車窓から隣りの景色を見ると、

白を貴重とした大きく綺麗な建物が見えた。



「........すいぞくかん」



イルカや魚、ペンギンなどが描かれた

可愛い看板が目に入る。

< 273 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop