一匹狼と野良猫。
「じゃあ、食材買いに行かないとね。」
そう言って彼に頭をわしゃわしゃとされ、
立ち上がって車のキーを持つ。
「買い物行こうか」
そう言って微笑む滉牙さんの後について行く。
慣れてきた車内も、2人きりとなると
身体が硬直してしまう。
車に流れる音楽だけがゆったりと響く。
ふと車窓から隣りの景色を見ると、
白を貴重とした大きく綺麗な建物が見えた。
「........すいぞくかん」
イルカや魚、ペンギンなどが描かれた
可愛い看板が目に入る。