一匹狼と野良猫。
「なんか、ちっさい子供みたい」
彼は拳で口元を隠し、満面の笑みでこちらを見る。
子供、か.....。
確かに、自分はまだまだ子供だなと痛感する。
「はいじゃあ次はこれに
玉ねぎと他の材料入れてー......」
料理本を見ながら淡々と進めていく滉牙さん。
自分も何か手伝わなくては。
彼の隣りで何をすれば良いか、ソワソワする。
「ふは、んじゃこれ混ぜて?」
気づいた滉牙さんはボウルに入った
ミンチ肉、玉ねぎを置いてくれる。
混ぜる........
どうやるんだろう。