一匹狼と野良猫。
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玲花さんがいないのは寂しいけれど
滉牙さんと過ごす今日はとても心地良い。
時折、心拍数が上がるけれど......
「ご馳走様でした。」
両手を合わせる彼を真似て自分も合掌する。
「お腹いっぱいになった?」
「はい.....凄く、美味しかったです」
そう言うと彼は満足そうに微笑み、
済んだ皿を重ねていく。
「あ......私もやります。」
「ん、じゃあ俺洗って流すから拭いてって」
「はい.......え」
手際よくお皿を洗っていく彼に
ただ隣りで見つめる。