一匹狼と野良猫。


滉牙さんには敵わないな.....

そう思いながらお皿を拭いていく。

私より彼がいつも多く動いてくれる分、

自分も与えられた任務を懸命にやろう。



丹念込めてお皿を拭いていくと

その姿を見た彼はフッと笑う。



「楽しそうだね」



そう言う彼になんだか恥ずかしくなり、

顔が熱くなっているのを感じた。

また子供みたいって思われただろうか。

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