一匹狼と野良猫。



「おかえりなさいませ。」

「部屋、開けといて。」

「はい、コーヒーもご用意しております。」

「ありがと」



令嬢の方に話を済ませ、綺麗な廊下を通り

エレベーターに乗る。



そして最上階のボタンを押し、

エレベーターは揺れることなくゆっくり上がる。



「寒いっしょ。

もう着くからね」



俯いたまま首を横に振る。

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