一匹狼と野良猫。


逃げたくても何故か身体が動かない。



嫌だ。



どんどん黒雲が迫り、次第に大きくなっていく。

そして顔スレスレの所まで来て、

黒雲から白い手がこちらにぬぅーっと伸びる。



震える身体。

縛られた様に動けない。

汗が滲む。

そして、白い手は頬に触れ、



「みぃーつけた。」

< 320 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop