一匹狼と野良猫。
「お.......おはよう.......ございます.........」
咄嗟に身を隠しながら、徐々に声が小さくなる。
未だにタイガさんには慣れていない。
......失礼だな私。
「あれ?俺めっちゃ警戒されてる??」
「見た目ヤンキーだもんな、どんまい」
そう言って滉牙さんはタイガさんを
玄関に残し、リビングへ戻る。
「え?幼馴染みを玄関に置き去り??
普通に酷くね??玄関で泣くぞ??」
タイガさんは滉牙さんに聞こえる様に
呟くが、彼は返事をしないままソファーに座った。