一匹狼と野良猫。
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滉牙さんとタイガさんと3人で
しばらくトランプで遊んだ。
「タイガお前いつんなったら帰んの」
「んーまだ♪
まだチビちゃんを目の保養として充電してたい♪
ほら!!次チビちゃんの引く番だよ~
どれ引く?
どれがババか教えてあげようか?」
「........。」
タイガさんがトランプを数枚、
裏の状態でこちらに向ける。
ババ......
どれだろう.......
キョロキョロと数枚のカードを
順番に眺める。
「チビちゃん、このババ抜きにはね
必勝法があるんだよ」
「ひっしょうほう.......」
「そう!!!!
それは相手の顔をじっくり観察すること!!」
「か、かんさつ.......」
ビシッと人差し指を突き立ててタイガさんは言う。
ただでさえ人と目合わせるの苦手なのに
ましてや観察なんて.....
「.......タイガいい加減にしろよ」
「ん~?何が?」
「.......コイツ」
「まだ、お前のもんじゃないんでしょ?」
「......は?」
「なら俺も楽しませてもらう♪」
ルンルンと上機嫌なタイガさんに対し、
険悪な表情の滉牙さん。
「さあさ、チビちゃん♪
ババどーれだっ!!!」
手札を取りやすいように前に出し、
ニコニコと笑うタイガさん。
よし、ひっしょうほう......
相手をじっくり観察......
じーっと向けられる眼差しに
こちらも負けじと見返す。
「.......。」
「........。」
「..............。」
「.....................あ、やべ。
理性飛びそry」
スパーンッ!!!と滉牙さんがタイガさんの
頭を勢い良く叩いた。