一匹狼と野良猫。
「わ、私、また間違えてしまったでしょうか....」
「いや、今のは正解」
そう言って滉牙さんに不意に頭を撫でられる。
「戻ろ。」
2人でリビングに行き、
出しっぱなしだったトランプでまた遊び始める。
「ゆい」
突然名前を呼ばれて顔を勢い良く上げる。
「最初で最後の約束だと思うけど、
俺がゆいを守るから。」
そう呟く彼の言葉は力強さがあり、
何かを決意したような感じがした。
私にはその深い意味はわからないけれど、
理解したい。
タイガさんは彼に一生懸命に
向き合う私にありがとうと言ってくれたけれど、
私の方が感謝しきれないくらい
お世話になっている。
なんて伝えれば伝わるのかな。