一匹狼と野良猫。
「じゃっ♪
1週間帰れないからよろしくねー♪」
元気よく出ていく玲花さんを
滉牙さんと2人で見送る。
1週間もいないのか.......。
「さ、仕事しよ」
滉牙さんはリビングに戻ろうと歩き出し、
その後についていく。
遊んでいたトランプを片付け、
滉牙さんが仕事しやすいスペースをつくる。
仕事中だけかけるメガネ姿に
目が離せず、準備をする彼を見つめる。
「........急にタイガ来たからビックリしたでしょ。
アイツ見た目はヤンキーだけど
いいやつだから、安心してね。」
パソコンを開きながら彼が呟く。
「はい.....
とても滉牙さんを大事に思ってるって実感しました」
「.......やばい、
アイツに大事に思われても1mmも嬉しくない。 」
うげ。と舌を出す滉牙さん。
「けれど、滉牙さん、
タイガさんといる時、楽しそうです」
「そう見える?
鬱陶しい時が大半だよ」