一匹狼と野良猫。
「.......誰、さっきの」
「.......え」
「誰だっつってんだろ!!!
さっきの男は!!!???」
「し......らない。」
後ろを向いていた彼は、
怒鳴り散らしこちらを向く。
そして一歩一歩、歩み寄ってくる。
「知らない?
あんなに楽しそうに話してたのに?」
「.........ほ.......ほんとに、しら、ない。
.........知らないよ?」
目の前までズイっと近寄ってくる。