一匹狼と野良猫。


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夢を見た。

ベッドで眠る私の手をそっと握る手。

大きくて、温かくて、優しい手。



離さないで。

ずっと傍に居て。

何故かそう思わせる様な温もり。


ゆっくりと目を開ける。

辺りは明るく、握られた手の方を見ると

玲花さんだった。



「おはよ♪ 顔色だいぶ良くなってきたね」

「おは、よう.....ございます」



想像していた人とは違い、驚く。

確かにあの手は........

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