一匹狼と野良猫。


「もちろんよ!!
このお姉ちゃんに任せなさい!!」

「......変な事すんなよ」

「はぁ!!??我慢するわよ!!」

「......やっぱやめよ」

「うそうそ冗談冗談、するわけないじゃない。

さ、早くゆいちゃんを寝かせて」



ゆっくり温かいフカフカなベッドに包まれる。



「んじゃ、後は頼んだ。」

「.....珍しいわね。
あんたが手を出さないなんて」

「.....手ぇ出したら殴るだろ」

「えぇ、間違いなく『殺す』わね」

「...........。


あんな苦しそうに泣く子に、
手ぇなんか出さねえよ。」



パタンとドアが閉まる。

< 54 / 624 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop