一匹狼と野良猫。


とりあえずなんとなく、

彼の頭を撫でてみる。



「...........それ逆じゃない?」

「い、いつも滉牙さんがやってくれるので、
今日は私の番です。」



そう言うと彼はフッと笑って、

されるがまま身を任していた。



「ゆいは強いね。」



ポツリと呟く滉牙さん。



「え........?」



彼の方を向くと、滉牙さんは自分の方へ

私の顔を寄せた。

目の前には目を瞑った綺麗な顔。

ちゅっ、と鳴るリップ音。

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