一匹狼と野良猫。
「チビちゃーん♪歩けたかー?
って、うわっ!!! コウいんじゃん!!」
ニコニコとご機嫌のタイガさんも現れ、
滉牙さんを見て嫌そうな顔をする。
「お前もなんだよその反応。」
「いやぁー、だってお前......」
「「メンヘラってたじゃん」」
玲花さんとタイガさんは口を揃える。
「..........は?」
「ついこの前まで、
大切な人傷つけられた〜もうダメだぁ〜
って嘆いてたじゃん。」
「いやそんなん一言も言ってねえんだけど」
「あー、私もそれ言ってたの見たわ。
もう俺には何も守れない........くっ
って言ってたわ。」
「おいお前ら意味わかんねえ嘘つくのやめろや。
くってなんだよ、くって」
「マジすか姉さん、やべえじゃんコウ〜。
もうそれメンヘラ越して厨二病じゃん〜
え〜、かわいそ〜。」
「てめえ表出ろや、ぶっ潰す。」
「ぎゃー!!! ごめんなさーーーい!!!」
「はいはい、うっさいからそのまんま出てって〜」
タイガさんの胸ぐらを掴む滉牙さん。
それを見て玲花さんは
シッシッと2人を外に出そうとする。