一匹狼と野良猫。
滉牙さんに一礼するとこちらに手を伸ばして
頭に手を置かれた。
「昨日はあの後すぐ寝れた?」
昨日の出来事を思い出し、コクコクと頷く。
「ご迷惑をおかけして、
すみませんでした......」
「迷惑じゃないよ。
相当なことあったんだな。
今日も不安だったら姉貴と寝なね」
「......でも」
「また遠慮してる。
はいもう遠慮禁止」
「..........。」
小さく頷くと彼は笑ってみせた。