一匹狼と野良猫。
すると、
リビングの方から滉牙さんが顔を覗かせる。
そして、こちらに向かって手招きした。
行ってみると、テーブルには滉牙さんがくれた
マグカップと彼の物と見られるマグカップが二つ。
「お茶にしよーか。
ストレート、レモン、ミルク何がいい?」
彼の言葉が分からず、瞬きを2回する。
「あー、意味不明?
んじゃ甘いの好き?」
その言葉に小さく頷くと彼は笑う。
「じゃあミルクかな。
座って待ってて」
そう言って彼は椅子を引いてくれた。
座って待っているとしばらくして
マグカップを両手に持った滉牙さんが現れ
1つを私の前に置き、向かい側に座った。