一匹狼と野良猫。


「.......おい、ストップ」



聞いたことのない滉牙さんの低い声。

表情は険しく、タイガさんをギロっと睨む。



「おっと、聞かねえ方が身のためってか?

なら聞かねーよ」



タイガさんはサッと両手を上げて降参。と言う。



「.......はぁ、ごめんな?

こいつ、藤 大我(ふじ たいが)。
腐れ縁なんだよ」



滉牙さんは申し訳なさそうに、

タイガさんをだるそうに指さして言った。

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