I need you

寒くて目が覚めた

『おはよ』

目の前は昨日の男

『よく寝れたか？』

こいつ何者なんだろ

『帰る』

帰る場所はないけどここにはいたくない

『帰る場所も親もいねぇのに？』

笑いながら言ってきた

『だからなに？あなたになにか言われる筋合いはない』

激痛の走る体を無理やり起こして立ち上がった

『居場所ねぇなら俺のそばにいろよ』

、、、え、？

『お前が気になって仕方がない。夜も寝れねぇ』

、、、、え？

『昨日会った男にこんなこと言われても仕方ねぇと思うけど、そばにいろよ』

私はその場に座り込んだ

気づいたら涙が出ていた

『守ってやるから俺のそばにいろ』

あぁ、、私はこの言葉を待っていたんだろうか

目の前が霞む

『泣くなよ』

笑いながら私の涙を拭う

『俺の名前は郁也、郁也って呼べ』

私は頷く

『風、死にてぇなら俺が殺してやる、だからもう、、自分で死のうとするな

人生楽しくねぇんだろ？疲れたんだろ？

死ぬなら俺のそばで死ね』

お前の居場所はここだ

そう言われた気がした

『はい、、』

私の人生に色がついた瞬間だった