生徒会の姫と秘密

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ..ハッハッハッハッ...助けて...」



もう、どのくらいたっただろう


2時間近くたってるんじゃないかと思う



倉庫の上の方にある小さな窓から見えた空が暗くなっている


過呼吸は全然止まらないし、不安からだろうか涙が出てくる


何度か、出ようとして力を使おうとしても回復してなくてつかえない

ドンドンと、扉を叩いても誰かが来てくれる気配はない

相変わらず息苦しいのに加えて、頭も痛い

「ハッハッハッハッ...たす..ハッハッけて」

力の使いすぎと、過呼吸と頭痛で意識が朦朧とする

そして、私は意識を手放していた


意識を失う直前、扉が開く音と体を誰かに抱きかかえられる感覚と知っている人の声が聞こえた

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