生徒会の姫と秘密
ー珀sideー

ゾワッと嫌な悪寒が体にはしった

すぐに、みんなを集める

「珀ちゃん、芽依のグループ男子しか戻ってきてないわ」

「は?」

「嫌な気配がしたの芽依のグループが出発して、数分後だったのよ。で、全員が戻ってくるの待ってたんだけど、芽依のグループだけ男子しか戻ってきてないのよ」

それって、つまり、芽依が危ないのか?

術を使って妖怪の居場所を探し、急いでそこへ向かう



そこには、真っ白な大蛇がいた



そして、ヘビの尻尾の方で芽依が囚われていた

芽依は、ぐったりしていて顔色も悪いし気を失っていた


「オマエラハダレダ」

「そいつを返してもらい、お前を祓う者だ」

「フッ、コイツノナカマカ...レイヲイウゾ...コイツヲクエバボクハサイキョウニナレル...!!」

「は?」


何言ってるんだ?

だって、アイツを食ったって、なんの得になるんだ?

確かに、人間を食えばそれなりの力を得るが、最強になれるというほどでもないはずだ
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